2010年07月26日

心の師、林弘子さん

スローな手づくり調味料
心の師、林弘子さんが昨日亡くなった。

お会いしたこともないのにおこがましい話ではあるが、
楽しみに拝見していたブログの更新が今月に入ってぴたりと止まり、
ご多忙ゆえのお疲れがたまったのではと心配していたのだけど、
まさか訃報を聞くとは夢にも思っていなかった。

思えば『スローな手づくり調味料』を読んで以来、
豪快な本音口調とかゆい所にぐぐぐいっと手を差し伸べてくれる母のような心配りで語られる、
手づくり調味料や加工食品まわりのこと、
麹や酵母を駆使した発酵食づくりの世界にどっぷりハマったのだった。

農文協の雑誌『うかたま』への連載でも知っている方は多いだろう。

以前も書いたけど、
林弘子さんが発信する文章には食、いや人生に対する愛が満ち満ちていて、
『若いんだから習うより食べろ』という考え方に共感。

著書の中でよく使われる言葉は『縦横無尽』、
それとご自身を表された言葉『肉体派料理人』(見た目は至って痩身)。
弘子さんの人となりをよく表してるのではと個人的に好きな言葉だ。

1958年、北海道ニセコ町生まれ。
81年、国産有機農産物を使用した製菓製パン業「麻衣くっきい」を設立。
現在は文筆、食品企画、開発、および料理教室「竜洞」を主宰している。
食は命だの観点にたち、食づくりを越えた暮らしづくり、生き方づくりをめざしている。
著書に『秘伝 自然発酵種のパンづくり』『スローな手づくり調味料』(晶文社)、
『国産小麦のお菓子とパン』(農文協)、
『小さな酵母パン教室へようこそ』(自然食通信社)などがある。
(以上プロフィールは『和 発酵食づくり』(晶文社)他より転記。)

生きる力をいただきました。
つべこべ言わず、自分の頭で考えて体で覚え、
今、手元にあるもので工夫する知恵をいただきました。

これからも、ぼちぼちと。
読み返してはやっていこうと思います。

弘子さん、
かけがえのない財産をありがとうございます。

どうぞ安らかに。

拍手を、高らかに。




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posted by SHU at 23:30 | 東京 ☔ | Comment(6) | 綴りごと>ひとりごと@
この記事へのコメント
いつも楽しく読ませていただいています。
私はパンの先生から林弘子さんの訃報を知り驚いています。まだ若いはずなのにと。
私のパンの先生は、数年前まで林先生の教室に通っておられました。ブログのまんまの林先生で、非常にダイナミックで、ある部分アバウトで、ある部分緻密といった、人としての魅力たっぷりな林先生であったと。教室には所狭しと各種ビンが並べられ、けっして片付けられているとはいえない室内であったそうですが、林先生のお人柄で人の集まる素敵な教室だったそうです。
私は、発酵物はパンと味噌で、さすがに林先生ほどの探究心は持ち合わせていませんが、手作り調味料など参考にさせていただいているものは多くあります。
これからも沢山の手ほどきを、残された著書から学び取って行きたいと思います。
どうぞ、安らかに。

SHUさん、いつも書籍選びなど参考にさせていただいています。
Posted by pasta at 2010年07月29日 14:48
pastaさま
嬉しいコメントありがとうございます。
林弘子さんのお人柄は、やはり魅力的で、
周りを『醸し出す』ようなパワーをお持ちだったんですね!
この世でお会いすることはできなくなったけれど、
遺されたご本や、pastaさんのパンの先生のような林先生を知る方によって、
醸しの扉はまだまだ開かれると思うと、
精進、精進、たびたびズボラ(笑)、でやっていくのが楽しみでもあります^^
pastaさんの醸しの世界も楽しく広がりますように!
Posted by SHU at 2010年07月29日 22:05
はじめまして。
天然酵母パンに惹かれ図書館でそれについての本を探していたところ他の本とはあきらかに違う趣、これだと思い読み進めていく段で疑問に思うところがありPCで検索中こちらにたどり着きました。亡くなられていたなんて。とてもショックです。
勝手に私の心の師、ぐらいの気持ちでいました。
1年も前の記事にコメントするのはどうかとも思いましたが『居酒屋風のパン教室』に憧れ、そこに集う方たちの仲間入りができたらと密かに思いを馳せていました。
何故でしょう涙が出てきてしまいます。
変なことを書き込んでしまってすいません。
各著書を大切にしていきたいと思います。
Posted by キョン at 2011年09月16日 11:26
キョンさま
はじめまして、ようこそお越しいただきました。
そしてコメントもありがとうございます。
そうなんです・・・お亡くなりになってもう1年以上も経つのですよね・・・
林弘子さんが記された勘所、ただのレシピだけではない肝心要の捉え方。
そのお人柄と共にいつまでもいつまでも大切に思い返し、読み返し、
また新たな発見をして挑戦したいですよね。
キョンさんの酵母パンの疑問も、解けますように。
Posted by SHU at 2011年09月17日 22:59
ブログに書いておいて下さって感謝です。

林さんは、気さくにメールを下さる優しいかたです。
昨日、自家製酵母の事で発見があったのでメールをしたら、戻ってきました。
亡くなっているなんて夢にも思っていなくて
、言葉もありません。
共有したい内容だったのに・・・ご冥福を祈ります。
Posted by もも at 2012年01月14日 22:32
ももさま
初めまして、このたびはコメントをありがとうございました。
(お返事が遅くなり申し訳ありません・・・)
ももさんは林弘子さんとのメールのやりとりがあったのですね、
私はご本やブログから一方的にお知恵を拝借するばかりで・・・
いつかご縁があれば、と呑気に考えたばかりに、
結局なんのご挨拶もできなかったことを今更ながら残念に思っています。
ももさんの自家製酵母でのご発見、きっと日々の酵母との向き合いの賜物ですね、
何らかの形でどなたかと共有できるといいですね^^
Posted by SHU at 2012年01月18日 18:35
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