2010年11月13日

となりのツキノワグマ

478758605Xとなりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book)
宮崎 学
新樹社 2010-07

by G-Tools

となりのツキノワグマ。

タイトルのぞわわとする感触に惹かれて、
読んでみました。



山の獣たちが里に下りてくる・・・その結果・・・その原因・・・
茶の間でそんなニュースを見るたびに、素直に心が痛みます。



しかしこの本は、
ほんとうにツキノワグマが絶滅の危機に瀕しているのだろうか。
ほんとうに山林が荒廃していて、
ほんとうにエサがないから里に下りてくるのだろうか。
むしろ放置された森林には多様な植物が入り込むことで
様々な野生動物(イノシシ、シカ、サルなど)にとって最高に住み易い環境になっていて、
その中でツキノワグマだけが減っているとは考えにくいのではないか。

そんな逆説的な内容で始まるのです。



以前読んだ本、『カラスのお宅拝見!』
と同じ、宮崎学氏の本。

人の暮らしに意外と身近に寄り添っているのに、
今までその生態がほとんど知られていなかった。
そんな動物たち。

宮崎氏本人が何年にも亘り、信州のクマとその周辺環境を様々な方法で定点観察し、
ここ5年は特に、中央アルプスを拠点とした関東甲信越のクマはむしろ増えている、
と結んでいます。



カラス本もこのクマ本も、
現場で数をこなして積み上げることの尊さ強さをひしひしと感じました。
もちろん間違いや誤解もあるかもしれません。そんなもの何にだってある。でも。
一部を抽出して憶測や推測でモノを言うような脆弱な基盤とは違う。



はははつべこべ言ってみました。



私にとっては環境とか生態系とか、
ちゃんちゃら不勉強で無責任なのではありますが、
自分で感じて、考えたい、そのためには。
という観点で身近をお散歩したり、
こういった本を眺めたりするのが好きなのでした。


web拍手
posted by SHU at 20:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | 充電すること>本A
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]