
大判で数十ページ程度の、絵本図鑑シリーズ。
子供向けとはいえ図絵は美しく、読み込み要素も多くて、
大人でも相当楽しめるシリーズです。
21冊あるというこのシリーズ本から、今回は8冊借りてみたのですが、
その中でも特に楽しかったのがこの一冊。
実際に見たことのある鳥の巣って意外と少なくないですか?
ちゃんと子育て中の鳥の巣を見られるのは、初夏のツバメの巣ぐらいかな?
スズメやハト、カラスやヒヨドリ、メジロやムクドリ・・・
そこら辺で見かけるそんな鳥たちは、どこで子育てしているのかな。
たまたま家の軒先で巣作りしていれば別だけど、
なかなか目の当たりにすることってないかもしれませんよね。
この時期、葉の落ちた木々の梢を注意深く観察してみると、
使い終わった鳥の巣を見かけることがあるかもしれません。
著者鈴木まもるさんの本業は画家。
たまたま古い鳥の巣を藪の中で見つけてから、
鳥たちの暮らしや住環境、巣作りの不思議に興味が沸いて、
どんどん観察を続けるようになったそうです。
ただ闇雲に鳥の巣を“あばく”のではなく、
決して子育ての邪魔をしないような配慮をしながら、そっと鳥たちの暮らしの様子を拝見・・・
それが鈴木まもるさんのスタンスです。
巣を作る場所や形、そして材料、
鳥それぞれの巣作りの方法がイラストで順を追って解説されていて、
それがまた面白いのなんのって。
ハトは意外と愛妻家で、ウグイスの旦那は釣った魚にエサをやらないタイプだったり・・・(笑)。
鳥のことがもっともっと好きになってしまう絵本図鑑です。
コレ、かなり、かなりオススメです。

世界の鳥の巣の本もあるんだなぁ!
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